隠居の部屋 第2弾

イチジク(一文字仕立て)について

前回のコーナーで、イチジクの苗木を移し替えした際に、危うく枯れかけたけれども、無事に生き返ったことを書きましたが、やはり、一度定着した植物を掘り起こすことはデメリットも大きいですね。移し替えをした2本と、それをしなかった2本のイチジクでは、成長の度合いがまるで違いました。
 一昨年(令和3年)3月に畑に植えた後、10月末に移し替えをするまでは、ほぼ同じ大きさで成長していた苗木に大きな差が出てしまいました。昨年(令和4年)2月に剪定した際にも若干の違いはありましたが、その後の葉っぱが出始めてからの勢いは、まるで違っていました(写真1、2参照)。一度掘り起こしたイチジクは、剪定した先っちょから伸びる枝が殆ど無く、掘り起こさなかった木は、新しい枝がドンドンと伸びました。結果として実の収穫にも大きな差が出てしまいました。

現在(令和5年1月)は、枝の選定を終えて夏以降のイチジクの収穫を楽しみにしているところです。(写真3参照)

余談ですが、一文字仕立て用に横へ伸ばしてあるポールは、小学1年生の孫二人と保育園児の孫一人(何れも男児)が上に乗って遊んだり、腰掛けたりしたことで地面側に大きく折れ曲がってしまい、ジョイント部品で繋ぎ直しをしなければならず、その修復作業に追われました。(写真4参照)
親たちは知らんぷりです。

イチジク(杯状仕立て)について

一文字仕立てとは別に、杯状仕立てにもチャレンジしています。オーソドックスな方法は、地面から真っすぐに上に伸びた1本の木を、50~60㎝の高さで切り戻して、その切り口の回りから出た枝3本を主枝として育てていくようですが、我家の苗木は、当初から『地面に張り付いて横に伸びた枝から上方向に枝が出た状態』だったため、少し変則ですが、地面から伸びた5本の枝を主枝として杯状にしました。
形を整え、また、強風にも負けないようにするため、縦方向にポールを打ち込み、これを横方向のポールと連結して強度を保つようにしました。(写真5参照)

かなり強固に仕上げたので、問題があるとすれば孫達がジャングルジム代わりにして遊ぶことくらいかな、と考えていましたが、あにはからんや、昨年(令和4年)9月に接近した台風の強風で大きく傾いてしまいました。(写真6参照)。

現在(令和5年1月)は、こちらも枝の剪定をして、夏以降のイチジクの収穫を待っているところです。(写真7参照)

因みに、このイチジクの苗木については、前回に「自然に「取り木」となった、いわば分家」と表現しましたが、その後、インターネットで調べたところ、正式には、園芸用語で「圧条法による取り木」ということだそうです。

次回は、ただ今挑戦中の取り木について報告させていただきたいと思っています。